レッスンを聴講して学んだこと
レッスンでは、主に2つの点を重視してお話なさっていたように感じました。
1つ目は、正しい練習方法で練習することです。
曲の中に難しいパッセージは複数個所ありますが、
やみくもに弾くのではなく、
いかに効果的な練習を積み重ねるかが大切だとおっしゃっていました。
レッスンの中でカツァリス氏が受講生に指導していらっしゃった練習法は
非常に小さな範囲を丁寧にさらうもので、
カツァリス氏の技術はこうやって積み重ねてこられたものなのだな、と
感慨深かったです。
また、その練習法を少し取り入れた後に、
受講生の方が難しい箇所を難なく弾いていらしたのを聴いて、
その効果を実感しました。
2つ目は、それぞれの作曲家の特徴を捉えて演奏することです。
作曲家によって、弾き方を変え、別人のように演奏する
カツァリス氏の様子を感じることが出来ました。
雰囲気を伝えることにとどまらず、
その作曲家「らしさ」を出すためのコツも伝授されていて、
例えば、間の取り方や、内声の聴かせるところをしっかりと聴いて弾くなど、
ほんの少しのことで、受講生のみなさんの演奏がガラっと変わることに驚きました。