スタッフ:先生から学んだことは、今、子どもさんにレッスンをされるときに、どのように生かされていますか?
上妻:先生は音楽の作り方を綿密に教えてくださる中で、
「将来的には、自分自身で考えられるようになってほしい」とおっしゃっていました。
今、私は生徒さんにレッスンする際、
「教える」のではなく、「サポートする」という感覚を持っています。
生徒さんには、
教わったことをもとに考え、表現する力を身に付けてもらいたいと思います。
スタッフ:上妻先生のレッスンは、生徒様方からとても人気ですが、最初はピアノ講師のお仕事をどのように始められたのでしょうか?
上妻:そんなふうに言っていただけて、ありがたいです。
大学在学中から、親戚の子に、レッスンしていました。
他にも、「ピアノ教えます」と手書きのポスターを作成し、ご近所さんのポストに入れて回り、大学生の方が習いに来てくださいました。
卒業後は、幼稚園に就職し、幼稚園の先生の助手をさせていただきながら、ピアノ講師を始めました。
初めの時期に、幼稚園の先生方の側で、子どもさんとの接し方を学べたのは大きかったと思います。
また音楽院や、他の音楽教室の先生方と関わる中で、
レッスン内容について相談し合えたことも良かったです。
スタッフ:幼稚園の子どもさんにピアノを教える中で、気を付けていることはありますか?
上妻:ピアノを好きになってもらいたいです。それだけは外せないですね。
今は、教材の種類が豊富ですし、私自身がしっかり勉強をして、1人1人に合った、良いところを伸ばす指導をしたいと思っています。
スタッフ:子どもさんには、いろいろなタイプの方がいますよね。
上妻:そうですね。それに、日々変わっていくんです。
4月から習い始めた子は、夏休みを過ぎると、ぐっと変わります。
子どもさんの成長ってすごいな、って思いますね。
スタッフ:ピアノを通して、子どもたちに伝えたいことはありますか?
上妻:音楽を自分で感じて、表現できるようになってもらいたいです。
それはきっと、勉強する時だったら、
自分で考える力、頑張る力に繋がると思うんです。
決められた枠に自分を当てはめて行動するのではなく、自発的に表現してみる、発言してみるっていうことにも繋がると思います。
と言いながら、レッスンしていると、つい目先のことで頭がいっぱいになって、厳しく言ってしまうのですが・・・。