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2019/08/20さくら夙川校ブログ
探偵小説はお好きですか
こんにちは、さくら(男)です。
今回は『ハードボイルド』というジャンルの小説についてお話ししたいと思います。
大学を卒業してから、所謂ハードボイルド小説というのを初めて読みました。
主にアメリカの小説の邦訳もので、古典と言われるダシール ハメット、レイモンド チャンドラーとロス マクドナルドから始まり、現代物ではロバート B パーカーのスペンサーシリーズ等です。
これらは私立探偵物語です。
-ハード ボイルド だど!-
レイモンド チャンドラーの小説では『タフでなければ生きてゆけない、やさしくなければ生きていく資格がない』という主人公のセリフが有名ですね。
(このところを村上 春樹さんのレイモンド チャンドラー全訳集ではどのように訳されているのか知りませんが)
この3人に共通しているのは、特に酒とか食べ物についてのウンチクが少なかったと思われるのですが、覚えているのは次の二つぐらいです。
・レイモンド チャンドラーの主人公の朝食はコーヒーとトースト。それと、ハードボイルドエッグではなく目玉焼きを両面焼きにしたもの。
真似して両面焼いて食べていた時期があります。
・「ギムレットには早すぎる」
ギムレットというお酒がどういうものなのか調べたことないのですが、お酒を飲むにもTPOがあるのを知りました。
ちなみに「ハード ボイルド だど!」というのは随分と昔にいた内藤 陳 さんという芸人の有名?なギャグです。
―As time goes by―
ダシール ハメットの原作を元に作られた映画で主人公の探偵を演じた一人にハンフリーボガードがいます。
ロス マクドナルドのものではリューアチャー役のポール ニューマン等々。
私立探偵物ではないのですが、映画カサブランカの主人公がハンフリーボガードで、この映画の挿入歌が(酒場のピアニストがヒロインのリクエストにしぶしぶ弾き歌います)・・・
『As time goes by』 です。
そして回想シーンのなかで二人がお祝いのお酒を飲む時にハンフリー ボガードがいうセリフの邦訳が『君の瞳に乾杯』なのです。
みなさんも一生に一度くらいこのセリフでcheersしてみてはいかがでしょうか。
―幻の映画音楽-
日本の探偵小説作家で好きなのは 原 尞 という方です。
小説家になる前はフリージャズの演奏家でした。
1970年後半からロックミュージックがプログレシッブロックやジャズとロックが融合したフュージョンといわれるジャンルが誕生したころ、ジャズもそれまでモダンジャズといわれていたものからフリー ジャズといわれるものがでてきました。
ジャズの帝王といわれたマイルスデイヴィスや日本では山下洋輔さんがフリージャズの旗手だったと思います。
原さんは寡作な作家ですが、その探偵小説を映画化する話が何度かあったそうなのです。
ですが、実現に至っていないそうです。
映画化にあたっての原さんの希望のひとつに、ジャズギターリストのケニーバレルの曲を使用することがあったと新聞のコラムに書いておられました。
具体的な曲が挙げられていたかは覚えていませんが、もちろんすぐにケニーバレルのCDを買ったのを憶えています。
ジャズが映画の挿入歌として有名なのは、マイルスデイヴィスが曲を作ったフランス映画『死刑台のエレヴェーター』です。
夏季休業でゆっくり体は休めたのですが、肝臓の方は相変わらず休みなしでした。
休み明けでまとまらないお話で申し訳ありませんが、今回はこのへんでお終いにします。
さくら夙川校
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