1986年兵庫県神戸市生まれ。PTNAピアノコンペティション、日本ピアノ教育連盟主催オーディション、全日本学生音楽コンクール大阪大会等で入賞を重ね、2005年3月兵庫県立西宮高校音楽科を卒業、その後渡欧し、オーストリア国立ザルツブルク・モーツァルテウム芸術大学ピアノ演奏科を卒業、ドイツ国立ミュンヘン音楽演劇大学大学院修士課程ピアノ芸術家コースを審査員満場一致の最優秀の成績で修了。在学中のミュンヘンでの演奏会に対して南ドイツ新聞から「音楽的ドラマ性を繊細な感性でもって見事に表現してみせた(アンドレアス・ペルンパイントナー)」と好評を得る。
これまでに2005年3月の京都でのデビューを皮切りに、神戸、大阪、東京、ザルツブルク、フライラッシング、ミュンヘン各地でソロ・リサイタルの他、ジョイント、デュオ、トリオ等室内楽の分野でも活動を展開、2006年8月にはブラジル・リベイランプレートにてクラウディオ・クルス指揮リベイランプレート交響楽団とラフマニノフの協奏曲の共演を果たす。
東京、大阪、ザルツブルク、ヴァイマール、ヴァッサーブルク・アム・イン、カールスルーエ等でマスタークラスに参加、国際的演奏家や教育家として名高いクラウス・シルデ、エフゲニー・ザラフィアンツ、ヴィレム・ブロンズ、ペーター・アイヒャー、ケヴィン・ケナー、カルメン・ピアッツィーニ、ミシェル・ベロフの各氏に師事したほか、特にドイツを代表する国際的ピアニストのゲルハルト・オピッツ、マティアス・キルシュネライト両氏からピアニストとして多大な影響を受ける。その他2009年に開かれたザルツブルク・ビエンナーレでは作曲家細川俊夫氏のワークショップに参加するなど現代音楽の演奏にも積極的に取り組み、とりわけブラームス、シューマン、シューベルト、ベートーヴェンを中心にバロックからリゲティ、べリオ、初演作品等まで幅広くレパートリーを展開する。
これまでに日本でクラウディオ・ソアレス他各氏に、ザルツブルクにてクリストフ・リースケ、ミュンヘンにてトーマス・ベッケラーの各氏にピアノを、ザルツブルクにてライナー・シュミット(ハーゲン弦楽四重奏団)、ミュンヘンにてフリーデマン・ベルガーの各氏に室内楽を、ザルツブルクではアレクサンダー・ミューレンバッハ氏に和声と作曲も師事。 第12回イタリア・パドヴァ市国際音楽コンクールのピアノ部門第4位入賞。
2013年秋に完全帰国後は関西を中心にソロ、デュオ等の演奏活動の他、後進の育成にも力を注いでいる。2015年7月に日本演奏連盟主催、文化庁助成による帰国記念リサイタルを大阪いずみホールで開催のほか川西市みつなかホール、神戸芸術センター等関西各地で精力的に演奏活動を展開。2015年秋にはファーストCDアルバム「クラヴィリズム」を、2017年初夏にブラームス没後120年記念「あぁ、とてもいい味だ、ありがとう」をリリース。
現在、(財)ヤマハ音楽振興会ピアノ演奏及び指導ハイグレード試験官、日本クラシック音楽コンクール、ブルグミュラーコンクールで審査員を担当する他、新響楽器で特別講師として特別レッスンを定期開講、その他公開レッスンや公開講座等幅広く後進の育成や指導者へのアドバイスを展開。2022年度ピティナ新人指導者賞、2022年度第13回ヨーロッパ国際ピアノコンクール特別優秀指導者賞。ピティナピアノステップアドバイザー。大阪音楽大学ピアノコース非常勤講師。
日本演奏連盟正会員、神戸音楽家協会、西宮音楽協会各会員、全日本ピアノ指導者協会演奏会員。