さくら夙川校音活ブログ

読書

Ciao! なべっちです。

 今日は、先日読んだ 本について。

革命前夜

本
しばらく読書というものをしていなかったのですが、最近、移動や待ち時間などが多かったため、久しぶりに本を買って読んでました。

それが、「革命前夜」という本です。

簡単に内容を説明すると、主人公のピアニストがドイツに留学して、いろんな経験や思いをして音楽家として成長する・・・

この留学した時期が焦点になっていて、まだベルリンの壁崩壊直前のお話。

主人公は、西側ではなく、東側に留学したってところが、奥深さを感じておもしろかったです。

留学

主人公はバッハが好きという設定でしたが、バッハといえば、確かにドイツ・ザクセンです。

それをきっかけに東ドイツに留学となったのですが、ベルリンの壁が崩壊する前は出入りが自由ではなく、検問も厳しく、テレビも西側の番組は見れない閉鎖的な時代でした。

ただし、こっそりとアンテナを持っている家庭ではバレないように西側の番組も見ていたようです。

その頃、日本はバブル期だったはずですので、全く感覚が違う生活をしていた若者が、東ドイツに留学したのでとても大変だったと思います。

この物語はフィクションですが、ほんとにこの時代に留学された音楽家はいらっしゃったと思います。

主人公は、このドイツに留学することで、考え方のギャップからホームシックになり、ピアノもスランプになるんですが、いろんな人との付き合いや経験で一皮むけた演奏をしていきます。

暗い

ベルリンの壁
去年、私は初めてドイツに行って、ベルリンの壁を見てきました。

それまではソーセージとビールを一番最初に思い浮かべていたのですが、この壁を見てからは、少し印象が変わってきました。

お天気のせいもあったかもしれませんが、とても薄暗い感じでした。

それプラス、あの重々しい壁があちらこちらにあるので、余計に暗い気分になりました。

壁がなくても暗いです。

この物語の中に、「この雰囲気からバッハは、作曲をしていたんですよ」という内容のセリフがあったんです。

こういうことって、やっぱりその地に行かないとなかなか実感することができないと思いました。

どこでもドア

留学をするっていうことは、いろんな国の人がいるということ。

考え方は個々違うこと。

そして、作曲者がこの地で何を見て何を考えながら作曲したか・・・

この3つを考えることができ、共有できることは、とても素晴らしいことだと思います。

今の時代、テロなどのいろんな危険が世界にはありますが、もし視野を広げてみたい、広げてあげたいと思ったら、留学は人として成長する1つの機会だと思います。

親としては、心配でしかたありませんが、思うことは1つ。

どこでもドアがあったらな、、、、。