主人公はバッハが好きという設定でしたが、バッハといえば、確かにドイツ・ザクセンです。
それをきっかけに東ドイツに留学となったのですが、ベルリンの壁が崩壊する前は出入りが自由ではなく、検問も厳しく、テレビも西側の番組は見れない閉鎖的な時代でした。
ただし、こっそりとアンテナを持っている家庭ではバレないように西側の番組も見ていたようです。
その頃、日本はバブル期だったはずですので、全く感覚が違う生活をしていた若者が、東ドイツに留学したのでとても大変だったと思います。
この物語はフィクションですが、ほんとにこの時代に留学された音楽家はいらっしゃったと思います。
主人公は、このドイツに留学することで、考え方のギャップからホームシックになり、ピアノもスランプになるんですが、いろんな人との付き合いや経験で一皮むけた演奏をしていきます。