③みんな大好き 和音と和声
司会:授業は何分くらいですか?
八田先生:100分ですね。それを半分に分けて、途中で10分くらい休憩をとります。休み時間はみんなにぎやかですけど、授業中は集中してますね。
菜々生ちゃん:音名の他には、和音の長、短、減とかを聴き取ったりしてる。先生がピアノで和音を弾いて、それをノートに書きます。
恵菜ちゃん:ノートはこんなの。
司会:わ、マルがいっぱい・・・!
森川先生:この学年だと、マル付けは自分でしてもらうことが多いですね。大阪音大は黒板が五線譜なので、そこに答えを書きます。早い者勝ちで書いてもらったりもします。
菜々生ちゃん:でも一番好きなのは和声。今は三声。先生が弾いたのを書いて、それを歌うの。
菜々生ちゃん母:え、それ好きなの?歌うの苦手かと思ってた。
菜々生ちゃん:嫌いじゃないよ。
知紗ちゃん:私は、ぜんぶ好き・・・
知紗ちゃん母:なんかね、全部楽しくてしょうがないらしくて。私からすると不思議ですけど、ソルフェージュの日は朝から嬉しそうです。
恵菜ちゃん:私も三声が好き。
八田先生:和声っていうのは和音をいくつか聴いて書き取る勉強なんですけど、全部書くと、合唱みたいに一つの曲になってるんですよ。今やってるのはソプラノ、アルト、バスの三声。いろんな和音をただ書くんじゃなくて、最後に歌が流れるところが人気なんだと思います。
司会:ポピュラー音楽のコード進行みたいなものでしょうか?
八田先生:そうそう。ほんとにきれいなんです。
菜々生ちゃん母:あと、和音も和声も気楽ですよね。間違いが多かった日は家で復習しますけど、毎日『和音やるよー!』っていうのはなくて。
森川先生:宿題はほとんどないですね。
恵菜ちゃん:うん、ない。
知紗ちゃん:ないね!
恵菜ちゃん母:でもね、ソルフェージュを始めてから譜読みやヴァイオリンの音を取るのがすごく早くなりました。お兄ちゃんより早くなったから、今になってお兄ちゃんが『なんで僕にもやらせてくれなかったの!』って(笑)。
八田先生:音の聴き取りはできるだけ小さい時に始めるといいんですよ。小さいと耳がやわらかいので、絶対音感も身に付きやすいんです。
恵菜ちゃん母:そうですよね・・・。今のうちに短い間だけでも通っておいたら、耳が覚えてくれるかなと。将来どんな音楽をやりたくなっても、またつながるかなと思います。