特別講座・イベント
ベートーヴェンを解剖するVI
復活の歌 嘆きから再生へ ピアノソナタ第31番
【講師】
横原 千史(大阪音楽大学講師[音楽学])
静岡県浜松市生まれ。大阪大学大学院博士課程修了。文部省留学生としてハイデルベルグ大学留学。四天王寺国際仏教大学、帝塚山学院大学、京都市立芸術大学(大学院)、中国短期大学で音楽史、音楽美学、オペラ史、西洋文化史、ドイツ語、英語などを教える。共著書『鳴り響く思想 現代のベートーヴェン像』『ベートーヴェン事典』『ブルックナー・マーラー事典』(以上東京書籍)、『ピアノ学習者のための初めてのベートーヴェン』『ベートーヴェン・ルネサンス』『音と言葉』『モーツァルト名盤大全』(以上音楽之友社)、共訳書『ベートーヴェン大事典』(平凡社)など。『レコード芸術』『音楽の友』『音楽現代』『ムジカノーヴァ』『ショパン』『神戸新聞』『関西音楽新聞』などに批評、エッセイを執筆。音楽クリティッククラブ、音楽ペンクラブ会員。
演奏:土井 緑(大阪音楽大学准教授[ピアノ])
東京芸術大学付属音楽高校を経て東京芸術大学卒業。
渡英し、ロンドンにてマリア・クルチォ女史に3年間師事。
英国王立音楽院大学院を成績優秀により1年間で修了し、故ダイアナ妃より修了証書を直接授与される。
全日本学生音楽コンクール西日本大会第2位。
フランスにてトゥール夏季音楽アカデミーオーディション合格。修了演奏会出演。
日本演奏連盟賞受賞。
大阪、東京にてリサイタルを開催する他、コンチェルト、ジョイントリサイタル、室内楽、伴奏等幅広く演奏活動を続けている。
06年CD「Midori Doi plays F・Chopin」をリリース。
現在、大阪音楽大学准教授。大阪音楽大学付属音楽院講師。日本ピアノ教育連盟、神戸音楽家協会、日本ワーグナー協会各会員。
【講座内容】
ベートーヴェンの32曲のピアノソナタの中でも、最後の3曲は巨匠の行き着いた究極の境地であり、彼のソナタの総決算となっている。このソナタ第31番変イ長調作品110は、他の2曲が浄化されたような変奏曲で静かに終わるのに対して、フーガで力強く終わる。そこにはベートーヴェン自身の深い嘆きの歌や諦観から再生し、復活を願う祈りがこめられている。このソナタを他の2曲と関連づけながら多角的にアプローチし、ピアニスト土井緑さんを迎えて実演を交えて、作品の魅力に迫る。


