特別講座・イベント
ベートーヴェンを解剖するⅠ
交響曲第7番 舞踏の聖化 めくるめくリズム
【講座内容】
ベートーヴェンの交響曲第7番は、《英雄》《運命》《田園》《合唱付、第九》といった愛称付きの交響曲ほど、一般には知られていなかった。昨年テレビ・ドラマ「のだめカンタービレ」で取り上げられ、テーマ音楽に使われたので、急速に認知され、一躍人気が沸騰した。1812年に作曲されたこの交響曲は、ワーグナーが「舞踏の聖化」、リストが「リズムの神化」と述べたように、実に生き生きと躍動するリズムで作られている。各楽章の多様性と全曲の統一性を兼ね備えた精緻で巧妙なリズム構造、オスティナートを極限まで使う用法、作品全体の和声構造を予告する序奏、巡礼の行進を想起させる緩徐楽章など、作品の構造を多面的に解剖する。あわせて、ナポレオン戦争とウィーン会議の激動の時代と、後期への過渡期に入りつつあるベートーヴェンの創作期にあたる作品の成立、初演と初版の新聞批評など知られていない初期批評、ベーレンライター版やブライトコップ新版と従来版との版の異同、フルトヴェングラーら歴史的名盤からノリントンらの最新のピリオド録音までのCDによる演奏の違いの比較など、多角的視点からアプローチして、作品の魅力に迫る。
【詳細】
担当講師:横原 千史(よこはら せんし) 大阪音楽大学講師(音楽学)
静岡県浜松市生まれ。大阪大学大学院博士課程修了。文部省留学生としてハイデルベルグ大学留学。四天王寺国際仏教大学、帝塚山学院大学、京都市立芸術大学(大学院)、中国短期大学で音楽史、音楽美学、オペラ史、西洋文化史、ドイツ語、英語などを教える。共著書『鳴り響く思想 現代のベートーヴェン像』『ベートーヴェン事典』『ブルックナー・マーラー事典』(以上東京書籍)、『ピアノ学習者のための初めてのベートーヴェン』『ベートーヴェン・ルネサンス』『音と言葉』『モーツァルト名盤大全』(以上音楽之友社)、共訳書『ベートーヴェン大事典』(平凡社)など。論文「ベートーヴェンのミサ・ソレムニス」『大阪音楽大学研究紀要』ほか。『レコード芸術』『音楽の友』『音楽現代』『ムジカノーヴァ』『ショパン』『神戸新聞』『関西音楽新聞』などに批評、エッセイを執筆。大阪文化祭、アゼリア新人演奏会などの審査員。音楽クリティッククラブ会員。
【レポート】
今後実施のイベントは、スタッフや受講者の方によるレポートを掲載していきます。





